はじめに
FJORD BOOT CAMPの尊敬する先輩である@shitaさんに、「自作アプリのアイディアが出ない」と相談させていただいたところ、石井 守 著『発想する技術』がおすすめと教えていただきました。
早速読んでみたので、学んだこと、実践したことをまとめます。
学んだこと
発想は手がかりから生まれる
本書によると、発想は何もないところから生まれるのではなく、手がかりから生まれるもののようです。
ここで言う、手がかりとは文字情報やイメージ、音声などの外部刺激から、自分の中の記憶、知識などの自分の中の情報も指します。
そのため、多くの手がかりを自分に与えてやったり、複数の手がかりを組み合わせることで発想が生まれると言う原理のようです。
発想する際の重要な心得
発想する際の心得として、以下のようなことが挙げられていました。
- 発想するときは、発想だけをする。評価はしない。
- 発想するほど、上達する
ということです。
特に、発想するほど上達するという言葉に自分は勇気づけられました。
自作アプリのアイディア出しには長い期間取り組んでいるのですが、中々ピンとくるアイディアが出ませんでした。 思いついては「〇〇で良いじゃん」、「同じようなサービスがある」という感じです。
自信を無くしていたところに、この言葉が響きました。
最初から良いアイディアができるわけではない。アイディアマンの人たちは、アイディアを出す訓練をしたから、アイディアを出せるのだとわかり、アイディア出しのモチベーションが高まりました。
属性列挙法を実践
属性列挙法とは
課題の属性を挙げていき、それを手がかりとして、アイディアを発想するという手法です。
具体的には、今回は「読書に関するWebサービス」という課題を設定しました。
課題の属性を考える段階
そして、読書の属性は何かを考えます。
- 名詞的属性は「書籍」、「本」、「紙」、「タブレット」、「知識」などだよなー。
- 形容詞的属性は、「賢い」、「知的」、「えらい」、「(紙の本だと)重い」だよなー。
- 動詞的属性は、「読む」、「文字を目で追う」、「感想を話す」、「意味を調べる」だよなー。
などです。
列挙された属性を手がかりに、アイディアを発想する段階
そしたら、アイディアを発想する段階です。
挙げられた属性に対して、「その属性を変えると」、「その属性を伸ばすには」、「その属性を修正すると」などということを考えていきます。
今回では、
- 「文字を目で追う」という属性を変えると、「音声を聞く」になるなー。あ、本を音声に変換するサービスはどうだろう。
- 「知識」という属性を伸ばすにはどうすれば良いだろう。人に説明すると知識の定着が良くなるって言うなー。あ、「読書記録を動画で保存しておけるサービスはどうだろうか」
などのアイディアが出ました。
以下が今回のアイディアをまとめた、マインドマップです。
発想したアイディアを元に、エレベーターピッチを考えてみた
- 「読書Vlog(仮)」というサービスは、
- 「本を読んでも、その知識が身につかない」という問題を解決したい
- 「勉強のために読書をする人」向けの
- 「動画投稿サービス」です
- ユーザーは、「読んだ本の内容を説明する動画を投稿すること」ができ、
- 「Youtubeに動画を投稿すること」とは違って
- 「書籍情報と動画を一緒に記録しておける」ことが備わっていることが特徴です
感想
エレベーターピッチの形にしてみたは、良いものの、どこかピンときていない感じです。 理由としては、差別化要素が弱いという点で、「Youtubeの動画説明欄に、書籍情報を載せられる」、「Youtubeで個人公開にしたら、同じようなことが実現できる」し、「動画を扱うサービスは、サーバーのコストが高そう」などの懸念があります。
ただ、発想法は上達していくもの。これを肝に命じて、繰り返し発想する訓練を続けたいと思います。